外に出ると雨は止んでいた。
気温も程よく、少し湿った空気が酔いを覚ますようで心地よかった。
また先ほどのように会話は他愛のないことだけど、傘がない分先ほどより少し距離が近づいて歯がゆさを覚えた。
きた道を戻り、駅を通り過ぎ渋谷川を渡ったところにひっそりとたたずむビアバー。
最近できたお店で、ケイさんに話を聞いていて気になってたところ。
こんな形で来れるとは思ってなかったから思わずほころんでしまった。
奥のカウンター席に腰掛けて、一緒にメニューを見る。
「一方的な趣味で来ちゃったけど、全然ビール以外のものもあるから…」
それを聞いてまた彼が笑った。
よく笑う人だな。
「全然。俺もビール好きだから気にしなくて大丈夫だよ。
んー、どうしよう。二軒目だし重いのにしようかな〜」
そう言いながら1タップずつ説明をじっくり読んでいる。
「私はフルーツ系がいいな。
このベリーのサワーにしよ」
完全にケイさんの影響を受けた好みだった。
「じゃあ俺はこのダブルのIPAにしようかな。
すみません、1番と3番パイントで」
それぞれの希望のものを迷わず大きいサイズで注文する。
「雅也くん、お酒好きなのはわかってたけど結構ビールも飲むんだね。
完全に頼み方がビアバーに行き慣れてる人だよ」
「あ、バレた?会社の近くにビアバーがあって仕事帰りに結構行くんだよね」
「そうなんだ。同年代であんまりビール飲む人いないから嬉しいな〜」
思わぬ共通の趣味に親近感を覚えた。
そう言い終わったところで、店員が大きめのグラスを運んできた。
厚めのグラスをぶつけて改めて乾杯する。
ピンクの液体を一口含むと、自分が求めていた風味が口の中に広まった。
炭酸の喉越しも気持ちいい。
「あー、ワインもいいけどビールも美味しいね〜」
横目で彼を見るとやはり幸せそうな顔をして苦味を噛みしめている。
正面だと気づかなかったけど、改めて横顔を見るとすっと通った鼻筋も笑った時にできる目尻のしわも、純粋に綺麗だと思った。
「翌日のこと気にせずに飲むお酒は何にしろ美味しいね」
心の声が漏れないように、当たり障りない返しをする。
気温も程よく、少し湿った空気が酔いを覚ますようで心地よかった。
また先ほどのように会話は他愛のないことだけど、傘がない分先ほどより少し距離が近づいて歯がゆさを覚えた。
きた道を戻り、駅を通り過ぎ渋谷川を渡ったところにひっそりとたたずむビアバー。
最近できたお店で、ケイさんに話を聞いていて気になってたところ。
こんな形で来れるとは思ってなかったから思わずほころんでしまった。
奥のカウンター席に腰掛けて、一緒にメニューを見る。
「一方的な趣味で来ちゃったけど、全然ビール以外のものもあるから…」
それを聞いてまた彼が笑った。
よく笑う人だな。
「全然。俺もビール好きだから気にしなくて大丈夫だよ。
んー、どうしよう。二軒目だし重いのにしようかな〜」
そう言いながら1タップずつ説明をじっくり読んでいる。
「私はフルーツ系がいいな。
このベリーのサワーにしよ」
完全にケイさんの影響を受けた好みだった。
「じゃあ俺はこのダブルのIPAにしようかな。
すみません、1番と3番パイントで」
それぞれの希望のものを迷わず大きいサイズで注文する。
「雅也くん、お酒好きなのはわかってたけど結構ビールも飲むんだね。
完全に頼み方がビアバーに行き慣れてる人だよ」
「あ、バレた?会社の近くにビアバーがあって仕事帰りに結構行くんだよね」
「そうなんだ。同年代であんまりビール飲む人いないから嬉しいな〜」
思わぬ共通の趣味に親近感を覚えた。
そう言い終わったところで、店員が大きめのグラスを運んできた。
厚めのグラスをぶつけて改めて乾杯する。
ピンクの液体を一口含むと、自分が求めていた風味が口の中に広まった。
炭酸の喉越しも気持ちいい。
「あー、ワインもいいけどビールも美味しいね〜」
横目で彼を見るとやはり幸せそうな顔をして苦味を噛みしめている。
正面だと気づかなかったけど、改めて横顔を見るとすっと通った鼻筋も笑った時にできる目尻のしわも、純粋に綺麗だと思った。
「翌日のこと気にせずに飲むお酒は何にしろ美味しいね」
心の声が漏れないように、当たり障りない返しをする。


