「はいどうぞ、熱いうちに食べて」
「ありがとう。」
綺麗に取り分けられたガレットを一口含むと、小麦の香りとマイルドな卵の味が口の中に広がった。
「あ、おいしい」
自然と口元が緩む。
それを見てなんだか嬉しそうに彼が微笑んだ。
「口にあってよかった〜。ここのガレットおいしいよね」
同様に彼も頬張りながら幸せそうな顔をしている。
美味しそうに食べる人だな、と思った。
今までケイさんがいたからあんまり周りの男性に目を向けてなかったけど、同年代の子と話すってこんなかんじだったっけ。
大学時代は当たり前だったことを、改めて楽しいと感じた。
気を遣わないで、当たり障りのないことを小一時間ほど話し合った。
同じ時代を生きてきたからか、話題には困らなかった。
幼い頃のエピソードや、学生時代の話、今の仕事について、重なるところは少ないかもしれないけど、共通の感覚を感じ取れて会話が心地よかった。


