part-time lover



喉が潤う感覚にうっとりしつつ、ビールを1缶空けたタイミングで代々木公園に到着した。

暑さのピークの時間帯ということもあり、思っていたよりも公園内の人はまばら。

最後にここにきたのはいつだっけ。
大学時代のお花見の飲み会かな?と思い出し、時の流れの速さにぞっとした。

そして自分のインドアさに悲しくなる。


「意外と人いなかったね!ラッキー。
木陰のところでサンドイッチ食べよっか」

重いビニール袋を片手に、空いた右手を私の左手に絡めて、人の少ないエリアを見つけては大きな木の下にアテンドされた。

大きめのビニールシートを彼が敷いたら、立派なランチ会場の出来上がり。

「このシチュエーションでビールとサンドイッチって最高じゃないですか?」

「でしょ?透子ちゃんと一緒に過ごせるだけでも最高だけど」

「はいはい」

照れくさいと返しが雑になるのが自分の悪いとこだと思う。
けど、そんなこと気にもせずにシートの上に腰を下ろして新しいビールをこちらに手渡した。

「はい、ここ座って一緒に飲も」

「ありがとうございます」

彼の隣に座り、木の葉越しの青空を眺めながらまた多めに一口飲み込んだ。

「めちゃくちゃ気持ちいい〜」

思わず心の声が漏れた。
隣に視線を移すと彼が満足そうに微笑んでいる。