「そうなんだ…。全部話してくれてありがとう、帰ろう、送ってあげるから」

深く聞かれると思って心構えしていたけどあっさりしていて嬉しく思った

「ありがとう。」

微笑みながら伝える、きっと涙の跡て気持ち悪いことになっているだろうけど、もうどうでも

よかった

ピロン

真っ黒な夜の中能天気は音が鳴り響く

きっと服の中にはいっている携帯だろう

“いつまで外に出歩いてるの!?早く帰って来なさい!!”

携帯を開くと同時に表示される言葉、送り主は母親だった

母親への怒りで携帯を握る手に力が入る

…こういう時だけ母親になって普段は私のことほったらかしにしてるくせに…

「日野くん、どっか寄っていかない?」

携帯をしまって日野くんに話しかける

「もう7時だけど帰らなくて良いいのか?」

「うん。遊びたい気分なの」

カバンから携帯を取り出し時間を確認する日野くん