「なんで？」

「だって日野だとなげー（長い）し、好きじゃないんだもん」

頬をプクーッと膨らませ起こっているように見せている

「アハハ、そんな理由？笑笑 しかも“日野”って長くないし笑笑」

結構嫌そうにしていたからよっぽどの理由なのかと思っていたらどうでもいい理由で思わず笑

う

私の笑いにつられたのか陽太も笑っている

「陽太、ありがとね」

「おう！嫌なことあったら言えよ？」

「立花さん、ちょっと良い？」

話したこともないクラスの女子に声をかけられ戸惑いながらも彼女たちに体を向ける

「はい…なんですか？」

1年前のことを思い出しながら恐る恐る言葉を待つ

「あのね！私たちあなたと友達になりたくて！」

…へ！？と、友達！？

言われた言葉にびっくりする

想像していた言葉とは全然違う言葉で目を見開く

「え。どういうこと…？」

久しぶりに言われた言葉に理解が追いつかず聞き返す

「だから！私たちあなたと仲良くなりたいの！ダメかな？」

“友達になりたい”という言葉を理解できなかった私に悪い意味ではなくクスリと笑い、もう一度

説明してくれる

「本当に？」

過去散々嫌な事があったからか信じる事ができず確かめる

「うん！」

彼女たちは即答してくれて嘘じゃないと信じる