あたしは自分の家までの道のりを近藤瑛人に教えるために精一杯叫んだ。


あたしの家が見えたとき…


「お前一人暮らし?」


「えっ?うん。」


「だからって怠けるなよ。」


「は??怠ける?」


「飯。ちゃんと食えよ。」


「あぁ、ご飯の事ね。」


「あと…」


「ん?」


「いや、何でもねえ。

じゃあまた明日な。」


「え?あ、うん…」


何なんだったんだろう?


でも、“また明日な”って事は明日は学校に来るつもりなんだ。


今日も来て明日も来る

近藤瑛人にしては珍しい事だ。