慌ただしい朝が始まる。
はじめての大学にかようのだが、特に緊張はしていない。
のろのろと歩く彼はまるで亀だ。
やっとついたかと思うと彼はため息をはいた。
自分がこんな場所に来ていいものかと考えていると、
「あ、冬樹くんだよね?」
振り返ると、ひまわりが立っていた。
「わあ、久しぶり!変わったねえ」
とベタベタと触ってくる。
人の記憶は美化されるものなんだなとぼけーと思っていると、講義が始まった。
・・・終わった~やっと家に帰れる!!
しかし、家に帰っても癒しがないことぐらいわかっているのに。