少しずつ暖かくなる季節、新生活を始めようとするのは、彼も例外ではなかった。
大学生となった彼は1人暮らしのためにいい条件のマンションを探していた。
「あのお、ここなら安くできますが・・・。」
と、不動産の人は出してきたのは事故物件だった。
「ここにします。」
「嫌だというのはわかりますが・・・ってええっ
今なんとおっしゃいましたか?」
そのおじさんは驚いて眼鏡をかけ直した。
「ここにします。」
きっぱりと彼は言い切った。
・・・勢いできたもののまさかほんとにいるなんて 。
そう、彼は昔から見・え・る性質の人だったのだ。
彼が見ているのは、かわいい10代くらいの女の子なのだ。