あなたが私を忘れても、私はずっとあなたを忘れない

そして、周辺症状は全ての人がなるわけではない症状で、徘徊や妄想などがある。おばあちゃんは、徘徊をしてしまうので、お母さんが見守っている。

お母さんが仕事をやめたのは、おばあちゃんの介護のためだ。

「あっ!もう行かないと!」

私は時計を見て、慌てて立ち上がる。もう学校に行かないと遅刻してしまう。

「行ってらっしゃい!」

お母さんたちが、声を揃えて言ってくれた。私も、「行ってきます」と返す。

「行ってらっしゃい、夏子」

おばあちゃんは、私に笑いながら言った。おばあちゃんは、私のことを自分の妹だと思い込んでいる。

チクリ、と胸が痛むけど私はニコリと笑って「行ってきます」と笑って家を出た。



日本は、介護の人材が今とても求められている。なぜなら、他の国よりも急速に高齢化が進んでいるから。

今、高齢者は十人に三人。認知症の人も増えている。2025年には五人に一人が認知症を発症するそうだ。

私が福祉を学ぼうと思ったもう一つの理由は、誰かの役に立ちたいと思ったからだ。