月本は冷蔵庫から緑色のペットボトルを取り出し、俺へ差し出してきた。
『1日歩き回ってお疲れでしょう。
青汁でもいかがですか?
これが結構疲れた体に染みるんですよ。』
「・・・1課にいた頃は今日の5倍は1日で動き回ってた。
物足りないぐらいですよ。」
『神野さんはタフなんですね。
羨ましいです。』
「・・俺の事も事前にあのパソコンで調べてたのか?」
『はい。奥村監察管理官から連絡を受けてすぐに。
過去に1課で堺班の一員として解決してきた事件など、
君の事は大体把握しているつもりです。』
「・・・・・・・・・。」
『・・・・?』
「だったらあんたのプロファイリングに1つ付け加えておいてくれ。」
『何を・・?』
「“神野は1日の終わり、
必ずオレンジジュースを飲む”ってな。」
『・・分かりました。冷蔵庫にストックしておくことにします。』
第5章 完