「・・なんだその目は・・?」


「俺の留守電を聞いた堺さんはシャツのボタンを掛け違え、

ズボンの裏地が飛び出した状態で駆けつけてくれました。

多村課長・・・・あの日は随分とお楽しみだったようですね?」



パーに勝つにはチョキを出せばいい。

この捜査1課で生き抜く為に、
そんな常識は通用しない。


パーに対し、飛び膝蹴りの構えを取った俺の胸ぐらを、多村課長が鼻息荒く掴んできた。



「いいか神野・・・減らず口が叩けるのも今日で終わりだ。

取って付けたような言い訳に、俺や奥村監察管理官が騙されると思うなよ?

・・・自分が何をやったか分かってんのか!!?」


「・・・正義を果たした・・
・・・それだけです。」