仁がいる。


それだけでどこか満たされた気持ちになった。


どうしてだろう。


彼女が来たせいだろうか?


ただ気持ちが穏やかに、安らいだ。


貴方はどうしてあたしを揺るがすの。



おかしい、始まりはあたしはいきたくなかったはずでしょう。


行かない行かないと駄々をこねて、半ば無理やり連れていかれて。


だけれど、気がつけばその沼にはまるように貴方に溺れていた。


「…行かなくちゃ」


貴方に会いたいと思うならば。



その強い気持ちで、貴方に、仁に会いにいく。