「貴方も負けたひとりなのよね、サナダさん?」


「っ…くっそ…」


「ルカの下で培った武術を使っても、仁には勝てなかった。貴方のプライドがボロボロにされた瞬間だった」


「うるさいっ…うるさいうるさい!」



「だからこれは復讐。BreakがNo. 1に返り咲くための、貴方が獅獣…いや仁に勝つための最大で醜いプライドを保たせるための戦いなのよ」





「うるさいっ!」


パァンと、銃弾がガラスに撃たれた。


「テメェら、…っ俺が黙ってるからっていい気になってんじゃねえぞ!」


「なってないわ。貴方には、ちゃんと地獄を見てもらうの」


「勝ったと思うな!俺は…まだ、っまだ、負けなんかない!」


「じゃあみんながここにいるのはどうして?」


「…っ!」


「貴方が率いていたBreakは解散なんかしていなかった。獅獣を倒すための準備をずっとしてきていた」


サナダが大きく目を見開く。


「っ…なんで!そこまで!」




「俺が話したからだ」