バァン!と大きな物音がした。
「なんだっ」
目の前の男が怯んだ…そう、その時。
両膝を胸まで抱えて、狙うは_______。
肩!
「った!」
両肩を思い切り足で押し返すと男はゴロゴロとベッドから転がり落ちた。
気の緩んだ体には、あたしの攻撃も効いてしまったらしい。
哀れだ。
「…っ和佳菜!」
そうして、そのあと直ぐに大好きなヒトが抱きしめてくれた。
「怪我は?」
「ないわ。少し、嫌なことはされたけれど」
「なに?」
「…キス」
「てめぇ」
その後にもゾロゾロとあたしの仲間が入ってくる。
「お前らっ、なんで!」
「ひとつ、あたしは携帯電話を常備していたから彼らはあたしの位置情報を手に入れていた」
「…いや、そうじゃな」
「ふたつ」
そう、彼が言いたいことは多分そうじゃないのだ。
「あいつらはどうした?って、聞きたいのよね?」