「…ひっどいなあ。それ、俺が部下みたいじゃん」
銃声が鳴り響く。
つんざくような。
痛々しい音が。
鳴り響いた。
_____だけど、あたしには、何もなってなくて。
「…え………」
苦しそうな、声音を立ててから。
どさりと、ディビッドが崩れ落ちた。
「え、…どうして?ディビッド?」
どうやら拳銃をピンポイントで撃たれたらしい。
正確には持つ手を撃ち抜いたから。
痛くないはずがない。
誰もが動けない中。
コツンコツンと、不気味な足音をたてる。
振り返った瞬間に、その人は笑った。
「オヒメサマ、久しぶりだね」