《…っそれは!あいつが寝込みを襲って》
《でもそれに助けを求めたのは僕だったでしょう?後始末も僕に任せた!ワカナにバレない為に僕のいうことに従ってきたこれまでが全部パーになるよ?それでもいいの?》
《…うちのビルで話をしよう。それでいいよな?》
それで最後だった。
それ以降は正確には復元中。
今も悠人が、せっせと復元しているけれど、残念ながらこの時間には間に合わなかった。
今はその復元を待っている時間でもあるのだ。
「セブさんがね、大事なところは綺麗に消していたの。…これがどのような意味を持つか、貴方なら分かるわよね?」
「セブ…」
「貴方があたしを思って、蓮を殺したのも嘘!…マークが嫌がっていた存在を消して、褒められたかったから!…違う?」
「…っ」
黙ったのは何よりの証拠だ。
「正直これを聞いた時、あたしはすごくショックだった。マークがまさか、…他の人としていたなんて、信じられなかった」
「…何度もあんたに言おうと思った。でも、そうすればマーク様からの信用を失ってしまうから、言わなかっただけさ」
「貴方の繋ぎ止め方って残酷よね。人のこころを利用してそばに繋ぎ止める。それが相手をどれだけ苦しめるか、知らないの?」
「そんなの」
「それとも」
彼の言葉を聞く必要はない。
今はあたしが話をする時間だ。
「…母親を殺してから、どうやって繋ぎ止めたらいいか分からなくなったとか?」
カッと目を見開いた。
そこまで知られているとは全く思っていなかったのが見受けられる。
「貴方、ディビッドって呼ばれているけれど、それは愛称よね?本名は、
藍士・ダフィズ・佐々木」
コツン、と、足音が聞こえて、ディビッドは振り返った。
「久しぶりだね。我が弟」



