そこには、一輪の薔薇が床に。


白い手紙と共に置いてあった。


赤いその薔薇は棘や葉が剥き出しになっていて、とても処理されたとは思えなかった。


素手で触ったら危ないに決まっている。


白い手紙だけを抜き取ると。


そこには。



“僕からのプレゼントだよ。
受け取ってほしい。


1週間後の0時に、迎えに行く。”




そう記されていた。


「プレゼント?何のこと…」


一緒に出てきたものは。


「どうして、これが……」



銀のバイクをモチーフにしたストラップだった。




これは。



「…あたしが蓮にあげたものだ」