蒼の花と荒れる野獣Ⅱ



言えない。


どうしても言えない。



ねえ、綾。



貴方は一体何者なの?





ここにいる人達は、小学校、中学校、高校で生きづらかった人達だ。


だから他に居場所を見つけて、生きる意味を見出すの。


ノーマルでありたいと願いながら、そうは生きられない。


あたしも同じ。


ノーマルでありたいと思いながら、ノーマルではいられないの。



綾もまたここではないどこかで居場所を見つけているの?




ねえ、綾。


貴方が今、考えていることが全くわからない。


だけど、あたし、わかったことがあるわ。


平凡な人生を生きていることが、ノーマルでいられることが、必ずしも幸せであれるとは限らないということ。


だって、ここにいる人達は、みんなノーマルではないけれど。




みんな、幸せに生きているから。




だから、人生での正解はきっとひとつじゃない。


それぞれの人に正解があって。


それぞれの人に不正解もあるの。


それに気がつくことができたあたしは。



きっとまた、自分なりの正解を探しながら生きているのだと思うわ。



あたしの正解と、綾の正解。



それは、きっと、重なっているのよね?



きっと、そうに違いないわ。