何がどうやって、このような状況に追い込まれたのか。
あたしはゆっくりと、さっきの出来事を思い出す。
あれから、彼女達は二人でどこかへ移動してしまい、あたしは請け負った救護室の掃除を淡々とこなした。
そうして終えると、今度こそと陽太があたしを待っていて、あたしはホテルへと移動することになったのだけれども。
『えー!千夏も和佳菜ちゃんと一緒にいたい〜!』
あたしはこの子の思考がさっぱりよめない。
さっきまではっきりとした嫌悪をあたしに刺すように伝えてきたというのに。
仁から簡単に離れた彼女の今度のご希望は、あたしと同じ部屋に泊ることだった。
もともととってくれたのは、スイートルーム。
狭い部屋を希望したあたしの希望には少しも、沿わない結果となったが、彼女が一人増えるくらいなら誤差に過ぎない。
少々戸惑いつつ、彼女を受け入れる以外の選択肢はないと見て、了承した結果。
彼女の買い物に付き合わされているのだ。