[久しぶりね、デイビッド]
マークの秘書だった人。
若い頃からマークを支えてきた、信頼できる部下。
[すみません、和佳菜様。あの時は]
[いや、本当に謝らなくていいから。それより…そう、sugarに行きたいの。案内してくれない?あたしたちだけだと怪しまれるでしょう?]
[ですが、これから弔いの食事会が]
[ああ、それは参加しないの。アラン様にもそう言っているから]
そういえば明らかに落胆した顔をする。
[そんな、何故…]
[分からないかしら?あたしは家族じゃないのよ]
その時間を邪魔をしてはいけないから。
あたしが知りたかったのは、マークが本当に死んだのか、それだけだ。
それを自分の目で確かめることに意義があった。
あたしの目的は達成された。
最後に望むひとつのことを、あたしはデイビッドにお願いしている。
[ですが、参加してもらいたかったのは和佳菜様で]
食い下がるデイビッドに猛烈に違和感を感じた。
[何故、そんなにお願いするの?あたしが行って貴方が得するようなことがあるってこと?]
彼は目を瞬かせると。



