蒼の花と荒れる野獣Ⅱ



[久しぶりね、デイビッド]


マークの秘書だった人。


若い頃からマークを支えてきた、信頼できる部下。


[すみません、和佳菜様。あの時は]


[いや、本当に謝らなくていいから。それより…そう、sugarに行きたいの。案内してくれない?あたしたちだけだと怪しまれるでしょう?]


[ですが、これから弔いの食事会が]


[ああ、それは参加しないの。アラン様にもそう言っているから]


そういえば明らかに落胆した顔をする。


[そんな、何故…]


[分からないかしら?あたしは家族じゃないのよ]


その時間を邪魔をしてはいけないから。


あたしが知りたかったのは、マークが本当に死んだのか、それだけだ。


それを自分の目で確かめることに意義があった。


あたしの目的は達成された。


最後に望むひとつのことを、あたしはデイビッドにお願いしている。


[ですが、参加してもらいたかったのは和佳菜様で]


食い下がるデイビッドに猛烈に違和感を感じた。


[何故、そんなにお願いするの?あたしが行って貴方が得するようなことがあるってこと?]


彼は目を瞬かせると。