あたしと綾の視線は、彼女のところで重なる。
たしかにジュリアとあたしの趣味はよく似ていて、人の好き嫌いも似ていた。
あたし達は、マークの元にいた頃もメンバーの中では1番仲が良くて、よく遊んだ気がする。
まさか好きになった人が総長と副総長とは、本当に仲良しだ。
「お前、ジュリアとも連絡とってねえのか?」
「あたし、新しい携帯だから、連絡先も分からなくて」
元々古かった携帯は、あたしがマークからの電話で驚いた拍子に落とし、衝撃で中のデータも使い物にならなくなっていた。
それから新しい携帯を買ったが、それはマークに処分され。
3代目の携帯電話を買ったのは、精神が落ち着いたイギリスに行ってからだった。
当然、マークと会ってからは、もうジュリアとは会っていなかったから連絡など取れなかった。
ジュリアだけじゃない。
獅獣のみんなの携帯番号も、悠人も翔も、綾も。
もちろん、仁のものも。
あたしは何も聞かないままイギリスに旅立ったため、彼らとは音信不通だったのだ。



