「ごめん和佳菜。心配かけたな」
「本当よ!本当に…本当に心配したのだから」
「だからごめんって」
「許す気は無いから」
酷えなあと琢磨は困った顔をしていたが、そんなもの構わない。
「和佳菜様、再会なされて良かったですね」
にこやかに微笑む佐々木さんの存在を思い出して、急に恥ずかしさがこみ上げてきた。
「あはは、随分会っていなかったものですから…」
あまり突っ込まないで頂けると有り難いです。
そう言いながら、琢磨の元からようやく離れた。
「そう言えば、琢磨はどうしてここに?」
「瑞樹と昔から仲良いんだよ。仕事の関係でたまたま会ったら、今あいつが面倒見てるって言ってたから」
仕事…?
「ねえ、琢磨。今なんの仕事をしているの?」