「だから?」
[うん。だから、今日はやめる。君を本当に愛しているから、無理矢理しない]
だから代わりに、と息を継いだ。
「代わりに?」
ねえ、あたしはもう弱くないの。
だから、どんなことだって平気。
[一生俺のものだって知らしめてあげる]
「痛っ!」
一瞬、何が起こったのか分からなくなった。
頭が回らない。
ポーッとする。
ただ首元に残る小さな痛みだけはしっかりとあたしの心に残っていて。
離れてなんかくれない。
「なに、…したのよ」
[君が一番わかってるんじゃないの?]
分からない。
いいや、分かりたくない。
だってこれが事実なら、きっと。
あたしは自分が深く傷ついてしまうことを深く自覚しているから。



