そうして頼った昌さんから、初めてもらった手紙は獅獣から活気が失われているというものだった。
それから徐々に回復していったとも、後の手紙で明かされたが。
そんな彼らを励ましていたのは間違えなく綾だ。
少しずつ元の獅獣に戻すように頑張ったのは、綾であるとあたしは信じて疑わなかった。
「わかったようなこと言いやがって」
綾は知らない程を装ってはいたけれど。
「ま、実際そうだったしな」
仁もその事実を認めていたのだから、言い訳はできないだろう。
「仁。綾。本当にごめんなさい」
あたしのわがままでことを大きくして沢山の迷惑をかけた彼らに謝らない選択肢なんてなかった。
だけど2人は。
「俺、謝罪きらーい」



