「…別に。あんた達に関係ないでしょ」
「ええー、そんな素っ気なくしないでよ。キモチヨクさせてあげるから、さ!」
キモチヨクって言葉に身体が過剰に反応する。
…そんなあんた達が、ものすごく気持ち悪いということをきっと分かっていないのだろう。
「どうでもいいからどっか行って」
流石に耐えかねたのだろう、彼らの顔が一変する。
「あ?こんなとこで一人に来てる時点で襲われる気満々なんだろ。いいからヤらせろよ」
「気持ちが悪い。触らないで」
「お前、俺らが下手に出てたからっていい気になりやがって!」
その拳を辛うじて避けると、走り出す。
ほんと、最悪。
あたしが喧嘩売ったのも悪いのかもしれないけども。
あんな奴らに負けるなんて絶対に嫌だったから。