「ではお二人で堂々とデートしているところを見られたりするかもしれませんね」

「そうですね、その時でも皆さんに声をかけてもらえれば嬉しいです。
あ、でも無断撮影だけは遠慮してほしいなと……いきなり撮られたら写真写り悪かったりしますから」

えー?いきなり撮っても可愛いですよー?と言われて、いやいやいや~。と手を横に振る。
こうやって生放送で大々的に公表したのだから、隆矢ともっと一緒にいたり堂々とデート出来たりするはずだと勇菜はウキウキする気持ちを抑えるのに必死だった。

そして無事に今度のライブの宣伝をし終えて陽人と一緒に控え室に戻ると、自分のスマホにメッセージが来ていたのに気づき手に取ってメッセージを確認すると勇菜は頬を染めて、ふふっと思わず笑ってしまい陽人に不振な眼差しを向けられてしまった。

送信元は隆矢からで、“今度のオフの時にデートに行きませんか?”といった内容だった。