生放送の収録が終わりいつものカフェオレを買って近くにあったベンチに座ってぼんやりしていると、先程の陽人の言葉が蘇り勇菜はギュッと持っていたカフェオレを握った。
「ずっと一緒にいたい人……」
呟いて勇菜は集中した熱を冷ますように俯いて片手で顔を扇いでいたら、自分の目の前に立つように誰かの靴が視界にうつりこんだ。
誰だろうかと顔を上げると、そこにいた人物に思わず息をのんだ。
「おはよう、少しだけ話していい?」
「隆君……」
突然現れた想い人に勇菜は微かに頬を赤くするがずっと黙ってるわけにもいかずに座ってた場所を少しずれて隆矢が座るスペースを作り、どうぞ。と隣を勧めると隆矢は無言で座った。
暫く沈黙が続き、何か考えている素振りを見せている隆矢と違って勇菜は落ち着かずにそわそわしてしまう。
やがて考えがまとまったのか、隆矢がゆっくりこちらを見てきたので勇菜は自然と姿勢を正した。
「風邪は大丈夫だった?」
「あ、う、うん。
大丈夫……ていうか風邪じゃなかったみたい」
先日までどんな風に会話をしていたのかすら思い出せないくらいスムーズな会話が出来なくて、勇菜はもじもじと指を動かした。
「風邪じゃなくて、恋だって言われて……私初めてだからそんなこと知らなくて……って、ごめんね、そんなこと隆君に言っても困っちゃ……」
「あのさ、自惚れかもしれないけど、違ったら笑い飛ばしてくれてもいいんだけど……その相手って、俺だよね?」
勇菜の話を途中で遮り、早口で確信をついた隆矢に勇菜はみるみるうちに赤くなって顔を両手で覆い隠した。
「ずっと一緒にいたい人……」
呟いて勇菜は集中した熱を冷ますように俯いて片手で顔を扇いでいたら、自分の目の前に立つように誰かの靴が視界にうつりこんだ。
誰だろうかと顔を上げると、そこにいた人物に思わず息をのんだ。
「おはよう、少しだけ話していい?」
「隆君……」
突然現れた想い人に勇菜は微かに頬を赤くするがずっと黙ってるわけにもいかずに座ってた場所を少しずれて隆矢が座るスペースを作り、どうぞ。と隣を勧めると隆矢は無言で座った。
暫く沈黙が続き、何か考えている素振りを見せている隆矢と違って勇菜は落ち着かずにそわそわしてしまう。
やがて考えがまとまったのか、隆矢がゆっくりこちらを見てきたので勇菜は自然と姿勢を正した。
「風邪は大丈夫だった?」
「あ、う、うん。
大丈夫……ていうか風邪じゃなかったみたい」
先日までどんな風に会話をしていたのかすら思い出せないくらいスムーズな会話が出来なくて、勇菜はもじもじと指を動かした。
「風邪じゃなくて、恋だって言われて……私初めてだからそんなこと知らなくて……って、ごめんね、そんなこと隆君に言っても困っちゃ……」
「あのさ、自惚れかもしれないけど、違ったら笑い飛ばしてくれてもいいんだけど……その相手って、俺だよね?」
勇菜の話を途中で遮り、早口で確信をついた隆矢に勇菜はみるみるうちに赤くなって顔を両手で覆い隠した。