秘密にしないスキャンダル

その後握手をしたりサインをしたり一緒に写真を撮ったりしていたらあっという間に時間が過ぎてしまってお暇しないといけない時間になっていた。
川西に、今度遊びに来てくださいね。と言うと首振り人形のように何度も頷いていたのが印象的だった。

もう一度陽菜と変装をしてギャラリーに見付からないようにこっそりロケバスから出てその場を離れると、陽菜がくすくすと笑いだした。

「何?どうしたの?」

「ん?勇菜って本当に隆矢君のこと大好きなんだなって思って」

さっき陽菜が目の前にいたのにも関わらず隆矢に抱き付いて、あまつさえ大好きとまで言っていたからだろう。
陽菜は優しく微笑むと、そっと勇菜の頭を撫でた。

「勇菜が心から好きになった人がとても良い人で良かった。
お家でも仲良くしてるんでしょ?」

「うん!たまに料理を失敗しても頑張って食べてくれるし、寝るときもその日にあったことを二人で話したりしてるんだよ」

それからね……。といろいろ話していると陽菜は話が変わる度に優しく微笑みながら頷いていた。