『みんなーっ!今日も来てくれてありがとー!!』
ライブが始まり陽人やスタッフの人達と気合いを入れてから照明がキラキラ光るステージに飛び出した。
両手を振って会場を見回すようにクルクル回っていると観客席から、転けるよー!と声が聞こえてくる。
『転けないよー!今日も最後まで飛ばしていくから、みんなーっ!しっかりついてきてねー!?』
わーーっ!!!と会場が盛り上がったところで大音量の音楽が鳴りだし、陽人と息を合わせて歌って踊りながらたまにマイクを観客席に向けると大合唱してくれたり、手の振りだけで出来るダンスの部分は全員で踊ってくれていた。
会場と一体化している感じがとても心地好くてあっという間にライブも後半戦というところでそれは起きた。
勇菜のソロの曲で一人ステージに立ち何の問題もなく歌い、もう少しだけ観客席に近寄ろうかと一歩踏み出した時に前の方の席にいた人達が、きゃっ!?とか、うわっ!?とか驚きの声を上げていて、何だろうかとそちらに顔を向けたとき、何かが勇菜目掛けて飛んできた。
「勇菜っ!!」
「っ!?」
足元にその何かがカンッと跳ねた瞬間にステージ脇から飛び出してきたいつもの変装をした隆矢が大きな布で勇菜を頭からすっぽりと包んで強く抱き締めた。
「出来るだけ息をしないで!目も瞑って!」
言いながら隆矢も口を塞いでいるのかくぐもった声が聞こえてくる。
会場内のスピーカーから陽人の声で、何らかのスプレーが撒かれたこと、持ってるハンカチなどで口を塞いで目を開けずに出来るだけ体勢を低くしてしゃがみこむことを何度も繰り返し呼び掛けていた。
ライブが始まり陽人やスタッフの人達と気合いを入れてから照明がキラキラ光るステージに飛び出した。
両手を振って会場を見回すようにクルクル回っていると観客席から、転けるよー!と声が聞こえてくる。
『転けないよー!今日も最後まで飛ばしていくから、みんなーっ!しっかりついてきてねー!?』
わーーっ!!!と会場が盛り上がったところで大音量の音楽が鳴りだし、陽人と息を合わせて歌って踊りながらたまにマイクを観客席に向けると大合唱してくれたり、手の振りだけで出来るダンスの部分は全員で踊ってくれていた。
会場と一体化している感じがとても心地好くてあっという間にライブも後半戦というところでそれは起きた。
勇菜のソロの曲で一人ステージに立ち何の問題もなく歌い、もう少しだけ観客席に近寄ろうかと一歩踏み出した時に前の方の席にいた人達が、きゃっ!?とか、うわっ!?とか驚きの声を上げていて、何だろうかとそちらに顔を向けたとき、何かが勇菜目掛けて飛んできた。
「勇菜っ!!」
「っ!?」
足元にその何かがカンッと跳ねた瞬間にステージ脇から飛び出してきたいつもの変装をした隆矢が大きな布で勇菜を頭からすっぽりと包んで強く抱き締めた。
「出来るだけ息をしないで!目も瞑って!」
言いながら隆矢も口を塞いでいるのかくぐもった声が聞こえてくる。
会場内のスピーカーから陽人の声で、何らかのスプレーが撒かれたこと、持ってるハンカチなどで口を塞いで目を開けずに出来るだけ体勢を低くしてしゃがみこむことを何度も繰り返し呼び掛けていた。



