「それで少し時間をもらって話して……今度は必ず勇菜を守って草野さんをなんとかするって約束させてもらって、そうしたら越名さんが“本当に勇菜を守りきれるなら婚約を認める”って言ってくれた」
「お父さんが、本当に?」
「うん。
勇菜の家でお世話になるときも越名さんが仕事に行く前に“早く約束を守って勇菜を迎えに来い”って……」
嬉しそうに微笑む隆矢に勇菜は愛しさが込み上げてきて、さっきよりさらに強く抱き付いた。
「隆君大好きっ!
……でも、こんな無茶はしないでほしい」
「勇菜が怪我するくらいなら無茶でもなんでもするよ。
今度こそ守らせてよ」
「隆君……」
その眼差しも言葉もすごく格好良くて優しくて、勇菜は隆矢の胸に顔を埋めると、うー……。唸った。
やがてそっと手を回され左手で頭を撫でられていると、助手席の方から呆れたような声が聞こえてきた。
「もう本当、さっさと解決させて結婚しろよバカップル」
俺と堀原さんの存在忘れてるだろ。と言われて隆矢は、いや、そんなことは……!と焦っていたけれど勇菜は完全に忘れていて誤魔化すように笑っていた。
「お父さんが、本当に?」
「うん。
勇菜の家でお世話になるときも越名さんが仕事に行く前に“早く約束を守って勇菜を迎えに来い”って……」
嬉しそうに微笑む隆矢に勇菜は愛しさが込み上げてきて、さっきよりさらに強く抱き付いた。
「隆君大好きっ!
……でも、こんな無茶はしないでほしい」
「勇菜が怪我するくらいなら無茶でもなんでもするよ。
今度こそ守らせてよ」
「隆君……」
その眼差しも言葉もすごく格好良くて優しくて、勇菜は隆矢の胸に顔を埋めると、うー……。唸った。
やがてそっと手を回され左手で頭を撫でられていると、助手席の方から呆れたような声が聞こえてきた。
「もう本当、さっさと解決させて結婚しろよバカップル」
俺と堀原さんの存在忘れてるだろ。と言われて隆矢は、いや、そんなことは……!と焦っていたけれど勇菜は完全に忘れていて誤魔化すように笑っていた。



