「今度写真集出されるんですか?」
「え?」
ぼんやりと陽人の撮影の様子を見ていたら隆矢が前を見たまま問いかけてきた。
かなりの数の撮影をしているので。と付け加えられ、勇菜は、いいえー。と否定した。
「今度CDを出すんですけど、そのジャケットだったり初回限定でつく写真だったりを撮ってもらってるんです」
「それって新曲ですか?」
「いえ、実は大分前から歌ってるんですけどライブでしか披露してなかった曲なんですよ」
「え……まさかあの曲……!?」
嘘、マジで?ヤバ……。と口を押さえ呟きだした隆矢を見て勇菜は首を傾げた。
「もしかして一ノ瀬さん、ライブに来てくれたことありますか?」
「えっ」
「だって、なんの曲かわかったんですよね?」
もしそうなら嬉しいのになと勇菜が期待を込めた眼差しで見上げると、隆矢はうっと一瞬息を飲んでから小さく息をついた。
「そうです……知り合いに誘われて……」
「わあ!そうなんですね、ありがとうございますー!
もしまた来られたときは握手会にも来てください。
いつもやってるんですよ?ほら、こうやって……」
身近にライブに来てくれたことのある人に会えたのが嬉しくて、勇菜がいつもの握手会の調子で隆矢の手を取ると、隆矢の顔は瞬く間に赤く染まった。
「え?」
ぼんやりと陽人の撮影の様子を見ていたら隆矢が前を見たまま問いかけてきた。
かなりの数の撮影をしているので。と付け加えられ、勇菜は、いいえー。と否定した。
「今度CDを出すんですけど、そのジャケットだったり初回限定でつく写真だったりを撮ってもらってるんです」
「それって新曲ですか?」
「いえ、実は大分前から歌ってるんですけどライブでしか披露してなかった曲なんですよ」
「え……まさかあの曲……!?」
嘘、マジで?ヤバ……。と口を押さえ呟きだした隆矢を見て勇菜は首を傾げた。
「もしかして一ノ瀬さん、ライブに来てくれたことありますか?」
「えっ」
「だって、なんの曲かわかったんですよね?」
もしそうなら嬉しいのになと勇菜が期待を込めた眼差しで見上げると、隆矢はうっと一瞬息を飲んでから小さく息をついた。
「そうです……知り合いに誘われて……」
「わあ!そうなんですね、ありがとうございますー!
もしまた来られたときは握手会にも来てください。
いつもやってるんですよ?ほら、こうやって……」
身近にライブに来てくれたことのある人に会えたのが嬉しくて、勇菜がいつもの握手会の調子で隆矢の手を取ると、隆矢の顔は瞬く間に赤く染まった。