和泉くんは優しすぎる











「何気、俺たち話したことないよなぁ」


『今日いい天気だね』


「………言葉のキャッチボールって知ってるか?」





いや、うん。知ってる。

でも、今ちょっと考え中なんだ。

もし、橘さん達がこっち来たらって。

ここにいない方がいいんじゃないかな。



……………帰ってもらうか。






『和泉くん、帰ってもらっていい?』


「ジュース奢らせた挙句に帰れってどういうことだよ?」






奢らせたのは悪いと思ってますよ。

でも、和泉くんのためなんだよ。

いいのか、あの2人を見て辛くなっても。

それなら帰る方がいいでしょ。

ほら、帰ってください。








「吉野って、面白いのな。思ってたんと違うっていうか。まあ、変だけど」


『うん。どこでそう思ったのか分からないけど、とりあえず最後の言葉は聞こえないことにしとく』





ピアス開けてるし、髪染めてるし、スカート短いし?

一緒にいる友達もチャラチャラしてるし、まあ橘さんとは真逆。

和泉くんからしたらあんまり好きじゃないタイプ。






『和泉くん、橘さんみたいなふわふわした子好きだもんねぇ』


「なんで香菜が出てくんの?」






笑ってる。

けど、なんか…。







『橘さんのこと、好きなんでしょ。でも真鍋くんが____』






「あ、和泉くん」


「香菜?………と真鍋」








あーあ、最悪。