「先輩、大人しくしてないと増やしますよ。」 スッと隣に感じた、人がしゃがむ気配。 遥だ。 もう少しで肩が触れる距離に遥がいる。 「おい、遥!増やすな!十分冷たいんだよ!」 「稜、うるさい。遥、隼人、練習戻るぞ。南頼むな。白石も稜は南に任せろ。」 「そうそう。こんなバカに構ってないで、練習してきな?」 そう言って静かに遥の持ってたもう1つの氷のうを取り、ガサッと稜先輩の足首にプラスする。 「うおっ!!おまっ、まじかよ…」 稜先輩の悲痛な声が体育館に消えていった。