年下幼なじみにずっと愛されてました





冷やしてる遥の側に救急箱を置いて準備する。

稜先輩は骨は大丈夫だと言っていたから、突き指かな。


突き指のテーピングの巻き方を復習しながらじっと冷やしてる遥の指を見る。






「まじダサいわ。よそ見して突き指とか。」


ステージ上の壁に頭をゴツッと当てる遥

「ちょっ、頭痛いよ!」

「うん。痛い。」


慌てる私をじっと見る遥に伸ばした手が止まった。

何か見透かされてる様な鋭い目で私を見るから、たじろいでしまう。



「…指見せて。」

視線から逃げる様に処置を始める。


そっと触りながら骨を確認して、確かに突き指だと判断して、テーピングをゆっくり慎重に巻いていく。



長くて細い綺麗な手だ…。
そんなことを思いながらしていると。



「痛い?」

「え、ごめん!きつかった?」

「違う。莉子の。」

「え?……あ、」



遥の視線は私の右肘にあって、そこに何が残ってるのか思い出す。


「痛くないよ。見た目は痛そうだけどね。」


あの時の傷
皮膚が盛り上がって、傷跡になってしまってるけど隠したいとかはもう思わなくなっていた。