「そんなっ、嫌だなんて思わないです!」
遥と関わらないようにしようとした時はあったけど、嫌な訳なかった。
嫌いだなんて思ったこと一度もない。
「良かった。…実はね、去年まで佳奈子ちゃんに色々聞いてたの。莉子ちゃんのこと。心配だったし、…私以上に気にしてる奴がいたから。」
「……ごめんね。遥に莉子ちゃんの高校教えたの私なの。バスケ部のマネージャーやってるってことも伝えてた。」
レタスをちぎっていた手が止まる。
ふみさんを見れば遠い目をしていて、懐かしむようにフッと笑った。
「それまでは沈んだ声の『分かった。』とか『うん。』だけ。その後には『莉子は?』しか言わなかった遥の声が変わったの。『俺、そこ行く。もう傷つけない。』ってね。」



