次の土曜日ふたりは初めて待ち合わせをしてデートをすることになった。

お互いにこの1週間は忙しくてすれ違ってばかり。ほとんど会社でも会えず連絡もどちらかが眠ってしまっておはようとおやすみのメールをかわす程度だった。

桃は自宅のアパート前で司を待つ。
そこに司が車でやって来た。

やっぱり休みの日の服装がかわいい司。
黒のパンツに上は赤いチェックのシャツ。

運転するときにかける眼鏡姿もきゅんとなる。

「おはよう。」
「おはよう。行こうか。」
司は助手席のドアを開けてくれた。