司の差し入れはピザや飲み物やスイーツなど盛りだくさんだった。

その中にお粥と胃薬があった。

準一が「これ?」と不思議がると司はそのお粥と胃薬を手にして桃に渡す。

「これは桜木用」
「え?具合悪かったんですか?」
という声に桃は苦笑いしてごまかした。

実は昨日から胃が痛くてまともに食べられていない。

司はそんな桃が時々胃の辺りをさすっていることに気づいていた。