できすぎる上司♂と不器用すぎる部下♀

出勤した桃は自分のフロアの入り口で思いきりドアの縁に右半身をぶつけた。

物音にフロアの社員の視線が集まる。

見ないでー。と思いながらも覚悟を決めて司の机に向かった。

司も驚いた顔で桃を見ている。

「どうした!?」
持っていた書類を机に置いて立ち上がる司。

桃はスッピンということを思い出して後退りした。