「いやぁ~ただの部下のプレゼンに駆けつける?私は違うと思うなぁ~。」
佳子との久しぶりのランチ。桃は佳子から質問攻めにされていた。
「アタックしてみたらいいじゃん!そりゃ紺野課長は面倒見がいいとか優しいって有名だけどさぁ~それだけじゃないと思うよ?」
「それだけだよ。私なんかに特別な優しさくれる人なんていないって。」
「またはじまった。私なんか病。」
佳子はため息をついてお茶を飲み干す。

「はっきり言うけどね、あんたのためだからね?」
「ん?」
「6年前のあの人は忘れなよ。」
「……。」