「おはようございます。」
自販機の前に司がいた。
「ありがとうございました。手伝っていただいて。」
桃が頭を下げると司は桃の手にコップを渡した。

「ちょっとは眠れたか?」
「はい。」
「嘘だな。すごいクマだぞ。」
「えっ。」
話しながら桃がコップを受け取ろうとすると司は1度コップを遠ざける。
「熱いぞ」
「はい」
気を付けながらコップを預かるとあたたかいココアだった。
「がんばれよ。」
「ありがとうございます。」
桃が頭を下げると司は手を頭の横で振りながら自分の机に向かった。