できすぎる上司♂と不器用すぎる部下♀

「桃。」
その声に振り向くと司がホットミルクを手に桃へ近づいてきた。

「寒くないか?」
「うん。」
「好きだなぁ。ここ。」
「うん。」

ふたりは一緒に設計をした家を高台に建てた。

大きなベランダからは街並みが見える。


いつの日か司の部屋のベランダから見たような朝陽や夕焼けが見えて桃のお気に入りの場所だった。