できすぎる上司♂と不器用すぎる部下♀

「私は…司さんが大好きでずっと見てきたの。仕事する司さんがどんなに才能があるか。でもその才能は司さんがこつこつと努力してきた成果なの。どれだけのことを我慢してどれだけの想いで築いてきたか私にはわかる。」
桃は泣きながら佳子に話す。

佳子はひたすら頷き話を聞いた。

「私は司さんの邪魔をしたくない。司さんのお荷物になりたくない。」
「うん」
「箱のなかに夢をしまいこんでほしくない。」
「うん」
佳子は桃には司の考えていることがちゃんと伝わっていたのだと気づいた。