触れかたも口づけも優しくてもどこかが、なにかが違う。

桃は気づきながらも気づかないふりをした。

もっと自分に全部見せてほしい。ぶつけてほしい。


なにがあったのか。

なにがあるのか。



桃には分からなかった。

分からないから不安はどんどんと大きくなる。