「ただいまー...」
ゆるいと有名だっただけで入部したバトミントン部の部活にも大分慣れてきた。
お腹空いたし、アイスでも食べようかなー。
ちょうど2つあるし、楓にもあげよっと。
楓は男子バスケットボール部だからあんまり姿は見かけないけど、もう時期帰ってくるだろう。
でも、何だか嫌な予感がした。
空が、黒い。
もしかして...
そのとき、ピカッと空が白くなり、ドーンという大きな音が聞こえた。
あ、これ、ダメなやつだ...
私はダッシュで全ての窓とカーテンを閉めた。
私は雷が大の苦手だ。
こんな時は布団にくるまって収まるのを待つしかない...
でも...こんな時はいつも...
「ピーンポーン」
楓が守ってくれる。
「桃!?大丈夫か?」
「かえでぇ〜...」
「もう...こういう時だけ甘えるんだから...」
ぎゅってされて、安心する。
安心して、楓の優しさが嬉しくて、涙が出てきた。
そして、ずっと「大丈夫だよ...」って言ってくれていた。だけど、雷が収まっていくのと同時に、これじゃあ兄弟どころか親子じゃん、と思って
「もういい!」と、突き放した。
「いったぁー...何だよ、ピーピー泣いてたのに。」
「泣いてない!」
「ふーん、あっそー。じゃあもう雷のとき来ないかもよ?」
「え、それは...」
私が言い終わる前に楓が抱きついてきた。
混乱する頭で何とか言葉を探す。
「も、もう、大丈夫だよ?」
心配で抱きついた訳ではないとは何となく分かったけど、他にかける言葉が見つからなかった。
「ねぇ、桃はさ、ほんとに俺のことお兄ちゃんとしか思ってない訳?」
「え、」
「俺はさ...桃...」
一旦距離をおいた楓の真剣な目に何も言えなくなってしまって、固まっていると、ふいにいつもの楓になって、
「桃がもっと子供にみえるわ。」
と、言った。
「な、な、何それ!!!」
「ふはは!!!」
いつもみたいに戻ったけど、寂しいようなほっとしたような不安な気持ちになった。
『お兄ちゃんとしか思ってない訳?...』
楓の言葉が頭から離れなかった。
ゆるいと有名だっただけで入部したバトミントン部の部活にも大分慣れてきた。
お腹空いたし、アイスでも食べようかなー。
ちょうど2つあるし、楓にもあげよっと。
楓は男子バスケットボール部だからあんまり姿は見かけないけど、もう時期帰ってくるだろう。
でも、何だか嫌な予感がした。
空が、黒い。
もしかして...
そのとき、ピカッと空が白くなり、ドーンという大きな音が聞こえた。
あ、これ、ダメなやつだ...
私はダッシュで全ての窓とカーテンを閉めた。
私は雷が大の苦手だ。
こんな時は布団にくるまって収まるのを待つしかない...
でも...こんな時はいつも...
「ピーンポーン」
楓が守ってくれる。
「桃!?大丈夫か?」
「かえでぇ〜...」
「もう...こういう時だけ甘えるんだから...」
ぎゅってされて、安心する。
安心して、楓の優しさが嬉しくて、涙が出てきた。
そして、ずっと「大丈夫だよ...」って言ってくれていた。だけど、雷が収まっていくのと同時に、これじゃあ兄弟どころか親子じゃん、と思って
「もういい!」と、突き放した。
「いったぁー...何だよ、ピーピー泣いてたのに。」
「泣いてない!」
「ふーん、あっそー。じゃあもう雷のとき来ないかもよ?」
「え、それは...」
私が言い終わる前に楓が抱きついてきた。
混乱する頭で何とか言葉を探す。
「も、もう、大丈夫だよ?」
心配で抱きついた訳ではないとは何となく分かったけど、他にかける言葉が見つからなかった。
「ねぇ、桃はさ、ほんとに俺のことお兄ちゃんとしか思ってない訳?」
「え、」
「俺はさ...桃...」
一旦距離をおいた楓の真剣な目に何も言えなくなってしまって、固まっていると、ふいにいつもの楓になって、
「桃がもっと子供にみえるわ。」
と、言った。
「な、な、何それ!!!」
「ふはは!!!」
いつもみたいに戻ったけど、寂しいようなほっとしたような不安な気持ちになった。
『お兄ちゃんとしか思ってない訳?...』
楓の言葉が頭から離れなかった。
