「ばいばーい楓ー!」
「だからぁ、学校では、一之瀬先輩、でしょ?」
「やだぁ、面倒臭い。」
「先輩なんですー。おこちゃまは黙ってなさい(´^ω^`)」
「おこちゃまじゃない!もう中学生なんだから!」
「え、そうなの?」
「そうだよ!!!」
涙目になってると、頭をポンポンされて
「ごめんごめん笑」
と、謝る。
少しいい気味だった。
思いっきりべーっとして教室に走った。
おこちゃまなんかじゃないんだから!
あんまり私を舐めないでほしいよねっ!
しかし、その瞬間、私は壮大に転けた。
「(´゚艸゚)∴ブッ」っと笑う楓が見えて、ムカムカする。
「楓のせいだからね!!!」
そんな捨て台詞を叫んで、教室へ入った。
大きな音をたてて席に座る。
「あームカムカするー!!!」
「またあの先輩と喧嘩したの?笑」
そう話しかけてくれたのは、親友の佐野 日和(さの ひより)。大人びた感じでいつも落ち着いている、私とは正反対で、さらに、楓と似ている。(もちろんあんなに意地悪じゃない。)そーゆー人が寄ってくる性質らしい。
「そうなんだよーねぇ、聞いて?あのね...」
楓の愚痴を散々吐いて、嫌いな数学が始まる。
1時間目から数学なんてついてない。
私は楓のことも含め、大きなため息を吐いた。