「桃(もも)、遅い。」
「ごめんってば!」
いつも通りの朝。
1つ歳上の幼なじみの、一之瀬 楓(いちのせ かえで)は、私とは兄弟のようなもので、いつもに登校している。(決して私が遅刻しない為という訳ではない!)小さくてどんくさい私と高身長でしっかり者というコンビは、なかなか面白いらしい。楓は顔もとても整っている(認めたくないが)ので、人気があるらしいが、私に嫉妬なんてする人はいない。「だって、あんな幼稚な子...」って感じ、らしい。
全く失礼な話しよ。
そして、私も楓はお兄ちゃんのように思っていた。
だから恋愛感情なんてお互いにない...

はずだった。