「翼、もういい加減告白したら?」

退屈な授業を終えて沙羅とお喋りタイム。



「いきなりなにさ?」

「だから、紘君に告白!しないの?するの?どっちなの?」




唐突な沙羅の発言に周りに聞かれてないかビクビクしながら沙羅の口を塞いだ。

「ちょ、声大きい!」

沙羅が大人しくなったのを見計らって、手を離した。

「ごめんごめん。で、どっちなの?」






まだ話は終わっていなかったようで問い詰めてくる沙羅。

そのニヤニヤした顔を殴りたい衝動に駆られながらも、少し考える。

…告白。ね、

したいという気持ちはもちろんある。

でも、出来るならもうとっくにしてる。

出来ないから困ってる。