「……。」


今まで吸血鬼と関わったことがないから、
どう接したらいいのか分からない。

人と何か変えたほうがいいのかな…?
いや、でも人によって態度変えるのって、
それはそれで失礼だよね……

あれ、吸血鬼って人じゃないよね?
あ、でもユアンさんが吸血鬼とは決まってない…


「……ふふっ」

「へ…?」


突然、ユアンさんが笑った。

まさか、私どこか変かな!?
髪の毛跳ねてる?
制服どっかおかしい?
え、顔に何かついてたりする?


「ふふ、そんなにあちこち気にしなくて大丈夫だよ。」

「え、変だから笑ったんじゃ……」


そう聞くとユアンさんはまた笑って
違うよと教えてくれた。


「何を考えてるのか全部は分からないけど、
表情がコロコロ変わって面白いなって。」


え、面白い…?
それって変ってことなんじゃ……?


「そんな顔しないで?
可愛いってこと。」


「……!?」

また可愛いって言ったよ!?
ふわふわしてるイメージだったけど、
もしかして、
ちょっとチャラかったりするのかな…。