寂しがり屋の月兎

手厳しい意見をくれる、中学以来の友人は、望よりずっと頭がよく、いわゆる進学校に通っている。

「私も、そう思わなくはないんだけど……、せっかく期末も終わったし、もともと観に行きたかったし、どうせなら、とも……」

『騙されてるわよ』

どうやら友人は、望から伝え聞いた話の内容から、兎田を悪しき男と認識したようである。

『望、男慣れしてないし、ほわほわしてるから、油断したら食われるわよ』

「く……いやそんなことは……」

ほわほわもしてないし、と呟いた声は拾われなかったらしい。