「だめ?」
だめ? だとか、いや? だとか、どうしてそうも断れないような口調で言うのか。
漫画そのものではない、ということもあって、望は恥じらいの感情を増幅させつつも、漫画の主要人物二人を見せることになっていた。
「わー、やっぱり上手いなあ」
あながちお世辞でもなく、零すように兎田は言うので、望は嬉しくなってしまう。
兎田が持っているのは、ノートから破りとった二枚の紙だ。
ノート本体を渡すことなどできなかったので、白紙のページにそれぞれを描いて破ったのだ。
だめ? だとか、いや? だとか、どうしてそうも断れないような口調で言うのか。
漫画そのものではない、ということもあって、望は恥じらいの感情を増幅させつつも、漫画の主要人物二人を見せることになっていた。
「わー、やっぱり上手いなあ」
あながちお世辞でもなく、零すように兎田は言うので、望は嬉しくなってしまう。
兎田が持っているのは、ノートから破りとった二枚の紙だ。
ノート本体を渡すことなどできなかったので、白紙のページにそれぞれを描いて破ったのだ。


